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農林園芸
緑化用土壌改良資材

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農林園芸・緑化用土壌改良資材「ネにパワー」

多孔質で内部に無数の空隙が存在する珪藻土に特殊な加工を施した、土壌改良作用が期待できる商品です。肥料と異なり、溶解しないので、その作用は持続します。

植物は、光合成による糖類の生成と、根からの養分取込により成長します。土壌改良資材「ネにパワー」は、光合成に不可欠である「水」の安定化を高めることで、根の伸長、細根の発達、土壌微生物の生育環境安定化に影響を与え、結果、収量の増大が期待されます。

「ネにパワー」を使った土づくりと植物に対する作用

■ポイント1 植物生育土壌の吸水性・保水性・透水性・生物性を高めます

■ポイント2 土壌の水分を調節します

  • 植物の光合成の原料になる水分を安定供給

 ・降雨が多い時⇒水分を吸収し、透水を促します
 ・降雨が少ない時⇒水分を保持し、土壌に安定的に供与します

  • 土壌微生物の生育環境(水)を安定化させます
  • 水分を保持し核となり、土壌が団粒化します
  • 孔隙に養分を吸収保持します

■ポイント3 孔隙が土壌微生物の住処になります

農林園芸・緑化用土壌改良資材「ネにパワー」を使用した効果事例

■①ブドウ栽培

収穫平均房重量が、土壌改良資材ネにパワー5%混合区と未使用区対比で約140%の房重量の結果に。

■②サツマイモ栽培

紅あずまの収穫量が、土壌改良資材ネにパワー2.5%混合区と未使用区対比で約160%の収量の結果に。

■③花鉢栽培

ビオラおよびストックの生育および根生育を調査。土壌改良資材ネにパワー10%混合により、生育後期においても活力を維持できる結果に。

農林園芸・緑化用土壌改良資材「ネにパワー」の推奨使用量

対象 使用用途 推奨使用方法および用量
果樹 造成時及び既成園深耕時 全床土容量に対して、ネにパワーを1~10%混合
既成幼木園管理時 幼木1本当たり5~10kgを樹幹の大きさに応じて、ネにパワーを厚さ約3~5cmになるように樹の根元に環状敷設
林業 コンテナ苗木育苗 全用土容量に対して5.0~40%混合
本園造成時 全床土容量に対して、ネにパワーを1~10%混合
既成幼木 幼木1本当たり5~10kgを樹幹の大きさに応じて、厚さ約3~5cmになるように樹の根元に環状敷設
野菜 本圃作付け前 100~300㎏/10aを施用
育苗用土 全耕土容量に対して、1~10%混合
花き 育苗用土・鉢用土 全耕土容量に対して、1~10%混合
本圃作付け前 100~300㎏/10aを施用
芝生 造成・改造時 全用土容量に対して、1~10%混合
既存芝生の管理 20~40kg/10aを表面施用、年2回
樹木(公園等) 植栽時:植穴改良 埋め戻し土容量に対して、1~10%混合
植栽時:全面改良 耕運容量に対して、1~10%混合
のり面緑化保護 のり面緑化吹付工 吹付土壌容量に対して、1~10%混合

「ネにパワー」の銘柄

<ネにパワーC号>(Calcination:焼成品)

N号の焼成品。0.5㎜~2.0㎜粒状品。本商品は、地力増進法に基づく土壌改良資材「焼成珪藻土粒」です。 
pHは、中性を示します。
荷姿:①10㎏(約25ℓ)ポリ袋、②400kgフレコンバッグ

<ネにパワーN号>(Nature:乾燥品)

珪藻土を粉砕工程、乾燥工程を経て生産しました。0.5㎜~2.0㎜で篩った粒状品。土壌由来の微量有機物を含みます。
pHは、弱酸性~中性を示します。
荷姿:①20㎏(約40ℓ)ポリ袋、②500kgフレコンバッグ

「ネにパワー」の形質特徴

特徴項目 特徴内容 ネにパワーC号 ネにパワーN号
多孔質 珪藻殻特有の細孔と殻相互の間隔により、空隙率が大きい
高吸液性 多孔質と純正品であるため吸液量が大きい
高付着性 微視的な粗面を持つので、微生物などの付着が良好
耐薬品性 無機質(シリカ)のため化学的に安定
流動性 形状が丸く、流動性が非常に高い
耐熱性 1,000℃までの熱負荷に耐えられる

「ネにパワー」製品の特性データ[化学分析例(%)]

項目 ネにパワーC号 ネにパワーN号
強熱減量(有機分) 0.2 6.6
SiO2 90.4 80.8
Al2O3 6.2 8.1
Fe2O3 1.2 1.6
CaO 0.9 1.7
MgO 0.8 0.4
その他 0.3 0.8
粒 度 ㎜ 0.5~2.0 0.5~2.0
見掛け比重 g/ml 0.32~0.50 0.43~0.55
比表面積 ㎡/g 5~10 12~40
p H 6~8 4~7
吸水率 wt% 70~ 50~

有効水分量保持比較試験例

ネにパワーと黒ボク土の有効水分保持量比較試験結果例です。
試験方法:突き固め条件で採取した試料を測定(JIS A1210)。

pF値とは、土の湿り具合を表す値で、pF値が低い場合は土壌に水分が十分にあり植物の根が水を吸いやすい状態、pF値が高い場合は土壌が乾燥しており植物の根が水を吸うのには強い力が必要な状態を示しています。試験では、各試料を同量混ぜた土壌のpF値を測定し、同一条件で有効水分保持量を測定しました。
特筆すべき事項は、土壌が乾燥している状態のpF3.0~4.2の土壌において、ネにパワーが十分な有効水分量を保持しており、乾燥した土壌環境でも、ネにパワーを使用することで、ゆっくり放出される水分が植物の生育に良い作用を及ぼすと類推される結果となったことです。

試料名 有効水分保持量(L/㎥)
pF1.8~3.0 pF3.0~4.2 pF1.8~4.2
ネにパワーC号 9 234 243
黒ボク土 115 92 207

 

※有効水分保持量データ
pF値(水柱の高さ㎝に換算し対数計算): 土壌の毛管力による保水性のポテンシャル
有効水分のpF値 : 1.8(圃場容水量) ~ 4.2(しおれ点)
易効性有効水分 : pF1.8~pF3.0
難効性有効水分 : pF3.0~pF4.2

「ネにパワー」の透水性

ポリポットに一般的な土壌と、ネにパワーを20%混合した土壌を各1L入れ、野外に一定期間放置後、ポット両面を水に浸漬し、充分に飽水後、両区ともに上面の縁一杯まで給水した試験結果例です。
結果として、ネにパワーの優れた透水性を確認頂けます。

注)「ネにパワー」は、昭和化学工業株式会社の登録商標です。